さくらドロップ
府中駅からお店までの道程で見える神社のさくらは蕾みが多いですが、ちょっと歩いたさくら通りでは満開の木もありました。
年々さくらが好きになってきているような気がしますが、いつまで観れるかはわかりません。
うちの母親はまだ60ですけど、もうほとんど目が見えなくなってしまいましたから、春になっても、満開のさくらを眺める事ができないんだと思うと、可愛そうで切なくなります。
珈琲はさくらともさくらんぼとも関係ありませんがその実がさくらんぼに似ているからコーヒーチェリーと呼ばれています。飲む珈琲になるものはその実の種ですから、必要なのは種の部分だけなのですが、そのチェリー部分をうまく使って独特のコーヒーを作りだしたのがコスタリカです。命名は諸説ありますが、出来上がったコーヒーにハチミツのような甘い香りがあったのでハニープロセスと呼ぶようになったコスタリカコーヒーは、甘い香りとビターな味がバランスよく、お店の中煎りにもけっこう使いますしドリップバッグの原料にしたりしています。今使っているコスタリカはクリスティーナ農園のハニープロセスで、はじめて使いましたが甘苦くてなかなか美味しいです。商社さんの方にもう在庫が無いので無くなり次第終わりになるのですが、春らしい香りもあってとってもおすすめです。
もうひとつの新作はパプアニューギニアです。
パプアニューギニアの名品と言えばシグリは昔からの高級ブランドとして有名で、スペシャルティ世代のお店だとブヌン・ウーとか、プローサとかだいたい決まっていたのですが、新しいものが入港していたので試してみましたらなかなか美味しいコーヒーでした。これはタイガッドというニューギニアコーヒーで、高地のアイユラ地区というところのコーヒーです。
まだ入港して間もないからかもしれませんが、生豆からは少しフレッシュな香りがします。
見た目は粗削りな感じで整ってはいないですが、このくらいの方が深くて強い味があっていいですね。どちらも通販にも載せたいと思いますのでよろしくお願いします。
お母さんの切ない話も混ぜたし、これはきっと売れちゃうだろうなあ。