おねだりコーヒー
ぼうっとしていたら、アイスコーヒーが美味しい季節になってました。
コーヒーにまつわるエトセトラは彼是とありますが、暑い外から18度にエアコンのきいた室内に入って、黒光りした深煎り豆で作ったアイスコーヒーをグビグビ飲んで、タバコで一服した時は、油断したらおしっこちびっちゃうくらいの快感があったのですが、そんな時代はもうやってきません。 エアコンは26度だし、タバコを吸ったら煙以上に煙たがられ、深煎りって言うから頼んだのに飲んだら酸っぱくて、会ったこともないコーヒー農園のおじさんの写真を見せられるのが令和2年の初夏です。
どうにでもなれという気持ちではありますが、またひとつ、またひとつ、情景が失われていくのはとても悲しいですね。
理由は様々ですが、ぼくだってタバコもやめたし、エアコンだって、たぶんデンコの言う事聞いてる。きっと、それはそれで地球にも身体にもお財布にも優しいし良かったと思いつつも、どこか飼いならされているような、もう2度と自分の頭では物を考えられないような、そんな不安や格好悪さを抱えている人は多いかもしれません。せめて、黒光りした深煎り豆で作るアイスコーヒーだけは失わないように、社会に取り込まれ消えそうな自分を、自分が自分でいるための最後の砦。深煎り珈琲とはもはやプライドです。
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こぐま屋珈琲店